要領が悪い子だね。

早くしなさい!






子供のころに母親によく言われた。

父親にも言われた。




親になった今にして思えば、どの家庭も同じような
ものだと思う。

きっと、うちの親が特別うるさかったわけじゃない。

小さな子連れのお母さんが子供を叱りつけている
場面によく遭遇するからだ。

早くしなさいって。

その度に、自分が昔言われたことを思い出す。




ママ



















そして、同時に気が付く。

自分も子供たちに同じことをしてしまっていることに。

要領が悪いとまでは言わないが、「早くしなさい」と
急かすことは、残念ながら少なくない。

言わないようにと、気を付けて意識している間は、
言わずに済んでいるが、そうやって我慢していると
イライラ、モヤモヤしてしまう。

ネガティブな感情が襲ってくるのだ。

しかし、なぜこんな気持ちになってしまうのか。

なぜ待てないのだろう・・・




のろま


















小さな子供が、要領が悪いのは当たり前のこと。

何でも器用にこなしてしまう子供なんて子供らしく
ない。

不器用で遅いのが子供なのだ。

人の成長は一夜にして成らない。

時間をかけて育まれていくもの。

わかってる。

わかっちゃいるけど、でも待てない。




子供にしても社員にしても、部下にしても後輩に
しても、それらの人たちは、おそらくあなたよりも
何かができない人である。

だから、仕事であれば、効率が悪いし、遅いことも
たくさんあるだろう。

つまり、あなたと比べれば要領が悪い。

ちゃんと待ててる?





アホ


















短気で、いつもイライラしている人は、常に何かに
追われている感覚をもっている。

後ろから何かに追い立てられ、急かされている感覚
と常に同居している。

駆り立てられるから、留まっていられない。

待っていられないのだ。

何かの亡霊に駆り立てられるような感覚だ。

しかし、一体いつ亡霊に憑りつかれた?







早くしなさい!



私自身、子供の頃にそう言われることがすごく
嫌だった。

要領が悪いことは、ダメなこと。

物事を効率的に考えられないのは頭の悪い人。

だから、怒られる自分は頭が悪くてダメなヤツ。





バカ

















そして、ダメな自分のままでは、親から認められ
ないし、愛されないのではないかという恐怖が
襲ってくる。

もっと早く、要領よくやらなければならない。

だから急がねば。

もし急がなければ、私は認められない。





終わり















劣等感が芽生えるとき。



そのときから、私は


「非効率なことは悪である」


というスローガンを掲げ、自分の劣等感と闘い
ながら生きてきた。




元来、自分の劣等感と闘うことは悪くないこと。

それは人間の成長のメカニズムにおいてなくては
ならないプロセスだから。

劣等感は、成長のバネになる。

しかし、そのバネは、時として逆に足かせと
なってしまう。

そして、この足かせこそが亡霊の正体なのだ。




子供の頃の私にとって、亡霊と共にいることは、
親に認められるために必要なことだった。

この亡霊さんが気付かせてくれることによって
親から怒られずに済むからだ。

だから、必要な存在だった。

いわば親切な友達のような存在だ。






おばけ
















私は大人になった。

子供の様に要領悪いことはないし、そこそこ論理
的に物事も考えられるようになった。

だから、もう友達の助けはなくても大丈夫なはず。

ところが、すでにお役御免になったはずの存在は、
私から離れてくれようとしない。

そして、亡霊となって未だに私に教え続けて
くれるわけだ。




「もっと早く、要領よくやらないとダメだよ。

もし急がなければ、あなたは認められないよ」





って。

そして、同時に他人に対しても矢印が向く。

子供や社員に対しても同じようにそれを求める
わけだ。




亡霊さんが教えてくれる言葉には、他にもある。

たとえば、



「完全でなければダメだよ。

もし完全でなければ、あなたは認められない」



「強くなければダメだよ。

もし強くなければ、あなたは認められない」



「人(親)を喜ばせなくてはダメだよ。

もし喜ばせられなければ、あなたは認められない」



「一生懸命努力しなければダメだよ。

もし努力しなければ、あなたは認められない」





すでにお役御免になった亡霊さんとは決別した
ほうがいい。



あなたは亡霊さんに悩まされていない?

そろそろ成仏させましょう。







 


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